フォアハンド

自由だー!

 

 

フォアハンドは自由度が高く
色々なグリップが存在します。

 

ここでは
ソフトテニスのフォアハンドについて
考えてみたいと思います。
(硬式テニスからの見解が多く含まれるので
 硬式テニスの方も読んでみて下さい)

 

ソフトテニスのフォア

 

中学生のグリップを観察していると
グリップ(にぎり)は
「ウエスタングリップ」が多いようです。

 

ウエスタングリップより厚い
グリップとして
「フルウエスタングリップ」
中学生のソフトテニスでよく見る
グリップです。

 

 

ウエスタングリップは
ラケットを地面に置いて
利き手でひろうとその形となります。

 

利点としてボールに力が
入りやすい特徴があります。

 

 

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ChristianeによるPixabayからの画像

 

 

ウエスタングリップで
有名な選手は
錦織圭選手ですね。

 

高いボールにも力が入りやすく、
体の構造としては、骨盤を使いやすい
スイングでひじが先行して
グリップ→ラケットの順で
前にでてくるので
体を機能的に使うことができます。

 

hurisupe

 

 

フルウエスタングリップは
これがもっと厚くなった形で
裏拳でボールをとらえることになります。

 

フルウエスタングリップは
最初はウエスタングリップだったけれど・・
ボールをコントロールしようとしていたら
いつの間にかにか、、、あれ?
フルウエスタングリップになっちゃった
みたいなこともあるかと思います。
私が高校生の時にそんな感じでした。
手に豆が常時できてやめました。(≧▽≦)

 

フルウエスタングリップは
縦回転も自動的にかかるスイングになるので
ボールを強く打っても
必然的にボールをコート内に収めることが
楽にできるようになります。

 

1994年全仏オープン男子シングルス準優勝者
アルベルト・ベラサデキ選手が
このフルウエスタンでしたが
身長172cmで小柄ながら
とてもかっこいいフォアでした。

 

動画なんかあったら調べてみてください。

 

 

アーム(腕)に着目

 

私は試合前に対戦相手の
フォアハンドを観察しますが、
グリップとアーム(腕)をみます。

 

グリップは薄い→厚いでお伝えすると

 

コンチネンタル→イースタン→
ウエスタン→フルウエスタン

 

アームは
ストレートアームかダブルベンドとなります。

 

 

一般的に
グリップが薄いとストレートアームとなり

 

↓ストレートアーム
hurisupe
Andre McenroeによるPixabayからの画像

 

 

グリップが厚いとダブルベンドとなります。

 

インパクトの位置は
コンチネンタルは体の真横に近くなり
イースタングリップは少し体の前
ウエスタングリップは体の前

 

という関係になります。

 

hurisupe
Andre McenroeによるPixabayからの画像

 

hurisupe
Andre McenroeによるPixabayからの画像

 

1年間テニスの試合を見に行って感じたことは
ソフトテニスの中学生は

 

イースタングリップ 2割
ウエスタングリップ 7割
フルウエスタングリップ 1割

 

という感じでしょうか。

 

ウエスタングリップ7割り以外の子供たち
つまり
イースタンやフルウエスタンの
グリップの子供たちと話をすると
硬式テニス経験者が多いようです。

 

ボールの軌道や正確性は
それぞれ打ちやすさがあって

 

ソフトテニスのボールを山なりに打つには
ウエスタングリップが簡単で

 

正確にコースに打つには
イースタングリップが簡単になります。

 

自分がどのようなグリップが好きか
自分で選ぶことをオススメします。

 

中学の指導者には
是非、グリップの選択は
本人にさせて貰いたいと思います。
自分の好きなグリップで
好きなテニスをさせてあげてください。

 

もちろん主流のウエスタングリップが
色々な面でソフトテニスは
有利かもしれませんが、

 

昔、硬式テニスが世界に通用しなかったのは
固定概念が強すぎたからだと思っています。
今は世界に通用する選手がたくさんいます。
それが、色々な特徴を潰さなかったことが

 

今の硬式テニスの面白さや
繁栄を生んでいます。

 

色々な特徴を潰さないことが、
日本発祥のソフトテニスが
進化していくのではないかと思っています。

 

固定概念は進化を
妨げてしまいます。

 

 

hurisupe

 

両手フォア

ほとんど
ソフトテニスに両手フォアの情報がないので
少し息子を参考に書いてみたいと思います。

 

硬式テニスの世界でも
男子の両手フォアは
1990代に活躍した
金子英樹プロくらいしか
思い当たりません。

 

息子を見ていて
どうやって打っているんだろう?と
不思議になります。

 

グリップはイースタングリップ
アームはストレートアーム

 

となります。

 

参考が無さ過ぎて
両手のすごい打球をみたことがないので
なんとも言えないですが、
違和感なくきれいに打ち抜いています。

 

息子がウエスタングリップの子に比べて
山なりのロブが苦手なのはグリップの
影響があります。それを教えました。
自然にかかるウエスタングリップでは
簡単なロブはできないので
正確なイースタングリップのロブを
あげるしかないと・・・

 

 

それとよく
片手の方が両手を試すけど、
全然無理!というところを
見たことがあります。
片手の方、両手がイメージできないのは
グリップとアームに原因があります。

 

イースタングリップ、ストレートアームで
挑戦してみてください。
ウエスタングリップだと
まず両手では不可能です。

 

両手フォアハンドの画像がないので
 両手バックハンドの画像↓
hurisupe
Keith JohnstonによるPixabayからの画像

 

両手の最大の敵は
グリップチェンジです。

 

どのようなグリップチェンジしているのかと
思いますが
手を入れ替えて打っているようです。

 

大変そうですが、、、
テニスにしては時間がかかるそうです。

 

息子に言わせると
飛んでくる軌道を読んで予想で
グリップチェンジしないと
間に合わないそうです。

 

両手フォアの守備範囲は狭いのか

hurisupe
Keith JohnstonによるPixabayからの画像
↑両手フォアハンドの画像がないので
 両手バックハンドの画像

 

両手の守備範囲ですが、
確かに狭いかと思います。

 

しかし、届かないところを片手フォアで
カバーすれば問題ありません。

 

部活の顧問に
当初両手の守備範囲を言われましたが
私は問題ないと考えていました。

 

もし手の届く距離をいうのであれば
一番範囲が広いパターンとして
・片手フォア
・イースタングリップ
・ストレートアーム
となります。

 

でも、そんな
ソフトテニスの中学生、見たことありません。

 

硬式テニスの世界にはいます
世界一美しいフォアを持つ
ロジャー・フェデラーです。

 

そして、
世界一のフォアハンド
ラファエル・ナダルです。

 

hurisupe
moerschyによるPixabayからの画像

 

この2人のプロは
簡単に真似できません。

 

守備範囲という問題で
両手を片手に変えさせるのは
考えなければなりません。

 

片手でもウエスタングリップだと
ダブルベンドとなりますので
届く範囲は狭くなります。

 

これと両手のストレートアームは
そこまで守備範囲は変わらないと
お考えください。

 

指導者には論理的かつ
生徒を納得させるだけの
根拠が必要です。
結局、フォームを直すことで
その子の特徴を潰さないように
気を付けてください。

 

錦織圭選手の
幼い頃のバックハンドは
変則的だったけれども
後々の影響を考えて
本人が変えようと思うまで
変えさせなかったコーチたちの
懐の深さに思いをよせてしまいます。

 

hurisupe

 

1、2年しか指導しない方が
後々のテニスの面倒をみることは
ないでしょうから
ある程度思ったところにボールが飛んで
思うようにコントロールされている、そして
その動きがスムーズであれば
その子供の特徴を奪うことを
指導者としてやってはいけません。

 

 

 

重要!コントロール

 

フォアハンドは自由度が高いために
フォアの難しさはボールを
制御できなくなることになります。

 

hurisupe
tookapicによるPixabayからの画像

 

安定して同じ体制から打つ
バックハンドと異なり
手先で打つことも可能ですし、
高いボールも低いボールも
体制が崩れても打つことが可能です。

 

そのさまざまな自由度のせいもあり
正確性を失い、ネットやアウトをします。

 

一つテニスコーチに教えてもらって
最近、やっと納得できるようになったのが
最後にスピンを入れるという発想です。

 

硬式テニスで教えてもらったことですが、
ソフトテニスにおいても
かなりの効果を発揮します。

 

ソフトテニスはボールを垂直にとらえて
ボールをつぶした感じでヒットしないと
ボールの推進力が得られません。
かすれたあたりだと弱いボールとなり
相手の前衛に捕まってしまいます。

 

しかし
ボールを強くつぶしすぎると
ボールが変形してボールがあらぬ方向に
飛んでいきます。

 

これはボールが
コントロールできていない
状況になっています。

 

テニスで重要なことは
打ち方やカッコよさではなく
ボールをコントロールすることです。

 

例えばテニスを簡単に説明すると
ネットを越したら、コントロールされて
エンドラインの中に収めるだけ

 

ですので
ボールをすぎて飛びすぎるのは
絶対に避けないといけません。

 

コントロールミスを防ぐために
こんな感じで子供たちに
フォアハンドを伝えています。

 

ボールを強く潰す
→でもその潰す1割をスピンに変換する

 

一番大切なことはボールを潰して打つこと
これがないと、ビビったテニスになり
強く打てなくなります。

 

そして
それだけではコントロールを失う
可能性があるので
最後にスピンを入れる

 

これが、
ボールをコントロールして
必ずコートの中にボールを
収めるコツになります。

 

 

ある程度、中級者以上になって
打てる状況にならないと
教える時は選手の状態をよく見てから
教えてあげてください。そうでないと
手先だけでやってしまいますので
逆にフォアハンドを見失うことが
あるかもしれません。

 

あくまでも足(膝?)を使って
打つことができる中級以上のフォアが
打てる子供たちに教えてあげてください。

 

足を使って、インパクトの最後に少しだけ
全身でスピンをかけていくという感覚です。

 

hurisupe
bess.hamiti@gmail.comによるPixabayからの画像

 

意外と簡単なことで、知っているようで
皆さんがやっていないこと
試合に強いプレーヤーは
このようなところの工夫にあるようです。

 

 

1年以上ソフトテニスをしていて
フォアハンドに悩んでいる方
ぜひお試しください。

 

アウトがなくなり、
フォアハンドが正確になります。
(あまり、人に教えないでね)

 

 

hurisupe
ahsing888によるPixabayからの画像